Exhibition 5X5 JAZZ

by satoshi


John Coltrane “BLUE TRAIN” BLP1577 1957年
小川哲個展 『5X5 JAZZ』
2017.1.29 (sun) – 5.7 (sun) at cafe 104.5
OPEN 平日11:30 – 23:00(L.O. 22:00) 土日祝11:30 – 22:00(L.O. 21:00)

ブルーノートジャパンプロデュースのカフェ&エピスリー “cafe104.5″にて、『5X5 JAZZ』と題した展示を開催中です。会場ではステージを飾る大型作品から、これまで制作したZINEの販売もしています。会場での閲覧もできますのでお食事とともにゆったりとご覧ください。
5X5 ZINE WEB
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小川哲は音楽レーベルのデザイナーやA&Rとして活動したのち独立し、アーティスト/イラストレーターとして多方面に活躍しています。ミュージシャンのポートレイトやアルバムジャケットを5X5=25ブロックで構成した作品を用いたディスクガイド「5X5 ZINE」を定期的に発行するなど、現在も音楽と関わりの深い活動を展開しています。

このたびの「5X5 JAZZ」展では、小川哲が5枚のJAZZアルバムをセレクト、5X5=25ブロックのイメージに構成し、それぞれのブロックをまるで染織のような柔らかな水彩で着色した大型の新作を展示いたします。また、小川の過去の作品から、あるシチュエーションから連想される様々なものごとをノーリングやコミックのコマ割りの技法を意識してシンプルに並べていく「ある日のあるときのBGM」をテーマにした「one day」シリーズも合わせて展示します。

ブルーノートのレコードジャケットデザインを含めた音楽周辺の多様な表現を視覚体験の根に持ちつつ、芹沢銈介や柚木沙弥郎の型染のような日本の民藝、アレクサンダー・ジラードやチャールズ・イームズなどのモダン・デザインからも影響を受けたという小川哲の繊細な手しごととグラフィカルなイメージは、グラフィックデザインという広く人々と社会に開かれたアートの過去と現在のあり方を繋げるひとつの結び目ともいえます。

小川は鉛筆や水彩のようなともすれば回顧的に捉えられがちな伝統技法をグリッドのような現代的デザインのアイデアと組み合わせ、音楽を媒介として場所や時代に囚われないイマジネーションを引き出しています。その自然体で軽やかな活動は、音楽文化と視覚文化の本来的な繋がりから生まれる豊かな魅力を私たちに示しつつ、音楽の持つ自由な精神を美術の世界で表現したものといえるでしょう。
cafe104.5のお食事とともに、ゆっくりと作品をお楽しみください。

小川哲(おがわ・さとし)- 2003年セツモードセミナー研究科卒業。株式会社ネイチャーブリス(音楽レーベル)にて社内デザイナー/イラストレーターとして、またワールドミュージック・レーベルのA&Rとして勤務。現在はフリーランスでイラストレーター/アーティストとして活動。水彩を軸としたグラフィカルな表現を用いて、雑誌や書籍、プロダクトなど幅広い分野で動している。
(cafe 104.5 紹介ページより)