world music label “panai” -Mari Kalkun 「Üü Tulõk」

by satoshi


ワールド・ミュージックのとっかかり、 panai レーベルのご紹介です。自分が絵描きと並行して行っている、いわば音楽部門でこれまで13枚のアルバムをリリースしています。

panaiレーベル9作目となるのはマリ・カルクン。彼女の2ndアルバムを以前リリースしましたが、今回は1stアルバムの国内盤化です。こちらの作品も非常に魅力的です。

以前もご紹介しましたが、彼女は北欧・バルト海沿岸の小国エストニアの女性シンガーソングライターで、エストニアの古い詩を素材としながら、そこに彼女の音楽をつけています。古くから伝わる楽器、カンネルとピアノ、アコーディオン、ギター、そして彼女のシンプルで力強い歌が印象的です。

作品の制作の方法は既にこの頃から確立されており、セカンドアルバムと比べると、土着的で、メロディにもあか抜けなさが残り、より北欧の雰囲気を伝えます。

パスタカスのプロデュースのもと、田舎の教会で聴く賛美歌のようなあたたかい手触りと、祈りにも似た厳かな雰囲気に包まれた作品です。今回も詳細な解説を荻窪「雨と休日」の寺田俊彦さんに書いて頂いています。



2011年10月12日発売 pana009