world music label “panai” -Lamine Traoré 「Ho Duniya」

by satoshi


自分が絵と並行しておこなっているワールド・ミュージックの国内リリースを主な活動とする panai レーベルのご紹介です。

レーベルのリリース2作目として発売されたのは、アフリカ、マリ共和国のラミン・トラオレの「オー・ドゥニヤ」です。結婚式、葬式や赤ちゃんの命名式など普段の生活の中にも音楽が不可欠なマリ共和国でラミンは7歳からバラフォン(アフリカの木琴)を始めました。

ラミンはマリの伝統的な楽器、リズムをベースにサルサやジャズの要素も取り入れながら現代の音楽を作っています。伝統の現代的な解釈というと大げさですが、ごくナチュラルに民謡がアップデートされているんですが、バランス感覚が秀でていて、アフリカやヨーロッパを中心に、評価の高まりつつある若手のアーティストです。

今回のアルバムは彼のデビュー作となるものでバラフォン、ジェンベ、ドゥンドゥン、ンゴニ、コラ、バラ…沢山の楽器による複雑なリズムとバラフォンの音色のようなラミンの歌声によって体が動きだすような軽快な作品となっています。

ラミンの奥さんは日本の方で今回のアルバムには歌詞の邦訳、解説で力を貸して頂きました。歌詞は「Ho Duniya→人生」「Dugu ka di→素晴らしき故郷」など生活の中で自分が思うことに率直な内容。ラミンは今年9月には来日も予定しています。ライブで聴くバラフォンはすばらしいです。



2010年7月8日発売 pana002